掃除機の回転ブラシが回らないので直してみました
【掃除機の回転ブラシが回らないので直してみました】
自宅で10年近く使用している三菱の掃除機TC-ZXC30Pの回転ブラシ(パワーブラシ)が回らなくなってしまいました。ヘッドをソファーにぶつけたときに、あり得ない方向にヘッドが回ってしまったので、おそらくそれが原因かと思います。
メーカーの保証期間、補修部品保有期間とも過ぎていましたので、直せなかったら買い替えるしかありません。
そういえば子どものころ、家の電化製品が壊れたときは、いつも父が修理してくれていました。どうやって直していたのかは知りませんが、父の手にかかれば何でも元通りになったことはよく覚えています。
わからないことはネットで検索すれば何でも調べられる時代です。とりあえず自分でも直せるかどうか試してみて、無理だったら買い替えればいい。まずはやってみよう、ということで検索すると、次のサイトが見つかりました。
[修理]三菱掃除機TC-AE10P パワーブラシが回転しない(別サイト)
違う機種の修理でしたが、原因箇所の特定方法や修理方法など、とても参考になりました。感謝です。これなら自分でもできそうなので、やってみたいと思います。
[修理]三菱掃除機TC-ZXC30P パワーブラシが回転しない
まず、プラスドライバーでヘッド裏側のねじを全部外して、カバーを開けます。
3か所のツメが強く引っかかっているので、こじ開けるのはかなり力が必要です。自分は全工程の中でこの作業が一番大変でした。
カバーを外してみると、ホースからヘッドのモーターに電源を供給するための導線が見つかりません。どうやら断線しているようです。
やっぱり切れていました。この断線だけが原因だったら直せそうです。
ホームセンターで、切れた導線を接続するための圧着端子(200円ぐらい)と、断線部とホース先端の端子をつなぎ直すための導線(80円/1m)を2本購入。必要な工具は、電工ペンチとはんだごてです。
では作業開始。まずは、切れた導線と、買ってきた導線を圧着端子で接続しました。
接続部を拡大します。圧着端子、初めて使いましたが便利ですね。
次に、接続した導線をホース内部に取り廻して、先端をホース側の端子にはんだづけしました。
はんだづけした部分をアップしてみます。見よう見まねでやったので汚いですが、ちゃんと通電できていたので良しとします。
モーターの回転が確認できたので、組み立てます。
組み立て時に注意したい部品が2つあります。1つ目は、ホース先端部分につけるゼンマイばね、2つ目は、ヘッドの接地センサーみたいな部分に入れるパチンコ玉みたいな銀色の玉です。
ゼンマイばねはこんな風につけます。
ホースが自立できるように、次の写真のように取り付けます。ホースの向きを変えるたびに、接続された配線がホース内部に出入りするので、ちゃんと可動するか確認が必要です。
次に、銀色の玉はこんな風に入れておきます。ヘッドの裏が接地するとこの球が上がって、回転ブラシのモーターのスイッチが入る仕組みのようです。
後はカバーをつけて作業終了です。外すのは大変でしたが、取り付けるのは一瞬でした。
無事に修理完了できました。ヘッド内部の掃除もできて、以前よりブラシの回転が良くなりました。絶好調です。よかったよかった。
それにしても、インターネットのない時代に、父はどうやって家電製品を直していたんだろう。きっといろいろな方法を考えて、試行錯誤をくりかえして直していたんでしょうね。やっぱりすごいなって改めて考えてしまいました。
今回、備忘録的な意味と、同じような故障で悩まれている方の役に立てればとの思いで修理記録をアップしましたが、取扱説明書に明記されているとおり、分解修理はあくまでも自己責任でお願いします。
アルカディア数学教室
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