「自立」と「依存」~ よくある「自立学習型」教室の正体

2021/03/02 ブログ
ロゴ

【「自立」と「依存」~ よくある「自立学習型」教室の正体】

 

「自立学習」と聞いて、みなさんはどのような学習をイメージされますか?

 

ちなみに私は「取り組むべき問題を自分で見つけて、自分の力でそれを解決する学習」だと考えています。

 

最近「自立学習」を宣伝文句にした塾がずいぶん増えてきました。しかし残念ながら、これらの塾と当教室では「自立」の意味が全く違うようです。

 

 

よくある「自立学習型」教室の正体

 

まず、「自立学習型」の塾が登場した塾業界の裏事情からお話しします。

少子化の影響で生徒数減少に苦しむ塾業界ですが、減っているのは子どもだけではありません。個別指導塾や一部の学習塾では講師の大半をアルバイトの学生が担っています。その大学生の数も減少し、講師の確保が難しくなってきたのです。そこで、パソコンやタブレットを利用し、先生が直接指導しなくても生徒が勝手に学習できるシステムが生まれました。このシステムを活用した教室がいわゆる「自立学習型」教室の正体です。最近新しくできた塾のほとんどはこのタイプであると言えます。


こうした「自立学習型」教室の最大の特徴は、先生の役割です。これまで塾における先生の仕事といえば教科指導が中心でしたが、この「自立学習型」教室ではパソコンなどの学習システムがすべて教えてくれるので、先生は教科指導はしません。先生の仕事といえば生徒がきちんとカリキュラム通りに学習を進めているか管理することが中心です。同じ時間帯に違う学年・違う教科の生徒が何人混在しても、先生1人いれば成り立つシステムですから、ほとんどの教室では先生は1人だけです。

 

また、このシステムでは生徒が何を学習するかをすべてパソコンやタブレットが指示します。生徒はただ指示された内容に従って学習すればよいのです。言葉が悪いかもしれませんが、ほったらかしで成り立つこの学習システムのおかげで、確かに生徒は先生からは「自立」して学習ができます。ただし、先生も生徒もこの学習システムにはかなり「依存」しているわけです。

 

「自立学習」というネーミングは皮肉なことに、教室の先生の学習指導からの「自立」でしかないのです。こんな指導方法で「自立学習」という言葉を使うことには私はどうも納得がいきません。今すぐ「放置学習」と改名してもらいたいぐらいです。ただ、学習システムの運営会社からしてみれば、講師の質を問われることもなく、人件費もかからない。こんなおいしい金儲けの方法はないのでしょう。


実際にある程度人気はあるようです。サブスク(通い放題)でも料金が比較的安いので「自宅では全然勉強しないので、塾にいる間ぐらいは勉強してもらいたい」というご要望には十分応えてくれると思います。

 

 

しかし、私が当教室で指導している「自立学習」とは「自立」の意味がやはり違います。

やるべきことを指示されるのではなく、自分で見つける」ことこそが「自立」だと思うのです。

 

子どもたちには、将来社会に出たときに「目標達成のために、やるべきことを自分で見つけて、自分から進んで実行できる」そんな大人になってほしいと強く願っています。

 

そのために、当教室では「人から指示される前に自分からやるべきことを実行する」よう子どもたちに指導しています。その中でも「指示される前に行動する」という点が特に重要だと考えています。

 

なぜ指示される前に自分から進んでやらなければいけないのか?

 

指示されたことをきちんとしていれば、それでよいのではないか?

 

これらの問いの答えについては、次回のブログでお話ししたいと思います。

 

 

 

アルカディア数学教室
大阪府大阪市城東区中央2-6-16
電話番号 06-6167-5789
営業時間 16:00~21:00