数学を学ぶことで身につく力

2017/02/05 ブログ
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数学を学ぶことで身につく力


「数学は将来何の役にも立たない」
「学校を卒業したら方程式なんて一生使うことはない」
なんてこと、考えたことはありませんか?
確かに、日常生活で方程式を使って考えるような場面はほとんどないでしょう。
しかし、数学が何の役にも立たないというわけではありません。
数学という教科の重要性について、今一度考えてみませんか。

 

 

● 数学を学ぶ目的

数学や理科といった理数系の教科は大きく自然科学という学問に分類されます。
自然科学とは、自然界のさまざまな現象について規則性や法則を見出し研究する学問です。
多くの偉大な先人たちによってさまざまな研究が行われ、その結果、我々の生活を便利にするたくさんの道具や機械が発明されてきたことは、みなさんご承知のとおりです。
これらの発明のもとになっているのが、すべて自然現象の規則性や法則性というわけなのです。
スケールの大きな話になりましたが、数学という教科も本質は同じです。
「数や図形の規則性や法則性を効果的に利用して、さまざまな問題を解決する」
これが数学を学ぶ最大の目的です。

 

● 公式の意味を考える

「規則性や法則性を効果的に利用する」ために、数学や理科ではたくさんの公式が登場します。
公式とは大変便利なものですが、実は「規則性や法則性を考える途中の過程を省略して、導かれた結果だけを数式化したもの」に過ぎません。数式にしてしまうと、規則性や法則性の本質が見えにくくなってしまうので、意味もわからずに結果だけを利用するということになりがちです。
ですから、数学を得意にしたいのであれば「公式は暗記するもの」という考えは捨てた方がよいでしょう。
それでは、公式を効果的に利用するために大切なポイントを挙げておきます。


① 公式そのものの意味を理解する
その公式がどのような規則性や法則性を表しているものかを自分の言葉で理解しておくことで、どんな場面でその公式が使えるのかを正しく判断できるようになります。


② 公式が成り立つ理由を理解する
公式の証明については教科書や参考書に必ず書かれています。公式が導かれた過程を正しく理解しておくことで、本質の理解を深め、暗記に頼らない揺るぎない実力をつけることができます。


③ 公式の使い方を訓練する
公式が使える条件を正しく理解できたら、素早く正確に使えるようにしっかり練習しておきましょう。

 

● 数学を学ぶメリット

それではいよいよ、数学を学ぶことが将来どのように役に立つのかについてお話しします。
先ほど、数学を学ぶ目的は「数や図形の規則性や法則性を効果的に利用して、さまざまな問題を解決する」ことだとお話ししましたが、この「問題を解決する」経験を積んでおくことが、みなさんが将来社会人になってさまざまな問題に直面したときに、最善の解決方法を見つけるための大きな力となるのです。


数学を学習することで、次の3つのステップで論理的に問題の解決方法を考えることができるようになります。


① 必要な情報を集め、正しく分析して、問題の本質を見抜く
② 解答にたどりつくためのプロセス(過程)をいくつか考え、どの方法が最適かシミュレーションする
③ 最適な方法を用いて、素早く正確に処理する

 

問題を解くためのこの3つのステップは、数学の問題に限らず、社会において直面するさまざまな問題を解決する場合にも非常に有効です。

 

そして、数学が得意な人ほど、解答そのものよりも解答にたどりつくまでの過程を重視します。

どうすれば法則や公式を効果的に使うことができて、最も簡単な方法で解答にたどりつけるか最少の努力で最大の成果を得る、最も効率的な方法を考えるのです。

 

 

 

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