大阪の校長評価で成果は上がる?

2019/02/22 ブログ
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【大阪の校長評価で成果は上がる?】

先日、週刊大阪日日新聞社から『特集・大阪の教育最前線』という記事の協力依頼を受けました。

2019年2月23日発行分の8面に掲載されていますので、ご覧ください。

 

週刊大阪日日新聞(市内北東部版)2019年2月23日(vol.490)8面

 

全国学力テストで政令20市中2年連続最下位となっている大阪市が、小中学校の校長の人事評価に市独自の学力テストの結果を反映させることについてのアンケートでした。

100字程度での回答を求められたので無理やりまとめましたが、そんな字数で伝えきれるものでもないので、紙面に掲載された私の回答と、語りきれなかった私の本音をここで述べたいと思います。

 

Q.校長評価で成績は上がると思うか?

 

A.2020年からの教育大改革に向け、現場の先生方は現在準備の真っ最中。新しい学力観による指導方法も評価方法も確立されていない中、目先の学力テストを上げろというのは混乱や反発を招くだけで、成果は上がらないのではないか。

 

100字で語れるのはせいぜいこの程度。本音は以下のとおりです。

 

現場の先生方が今最も優先すべきは、子どもたちが将来の社会で「生きる力」を育むための指導方法を研究することで、知識の詰め込みで点が取れるような古い学力テストで点数を取らせることではないはずです。

 

競い合うのであれば、新しい学力観に基づく学力テストで結果を求めるべきであり、校長は大阪がこれからの教育改革で他府県の模範となるためにこそリーダーシップを発揮するべきではないでしょうか。

 

社会が大きく変わっていく中で、教育も変化を迫られています。

戦後から続いてきた画一的な教育は、優秀な技術者や労働者を増やし高度経済成長を支える一方で、大量の「指示待ち人間」を生む結果となりました。

 

しかし今やロボットが働く世の中です。自分で考えて主体的に行動できない大人では労働力としてロボットにかなわないでしょう。

今の小学生が大人になるころには、現在の職業の半分以上がロボットに取って代わられてしまう、というアメリカの大学の研究報告もあります。

 

そこで、使えない知識を詰め込むだけの教育はもうやめて、知識をどう活用するかを考えて自発的に行動できる人を育てよう、というのが今回の教育改革の最大の目的です。

今では悪名高い「ゆとり教育」も同じ発想から始まりましたが、大学入試制度が何も変わらなかったために塾や私学がこぞって公教育への不安をあおり、学力格差を広げるだけで終わりました。

その反省を活かし、今回の改革では大学入試制度から根本的に見直して進められています。

 

しかし、塾業界には、学力偏重主義の人がやたら多いんです。

もう一度、今回の紙面アンケートの結果をごらんください。予想通りでした。やっぱり塾の先生方は管理教育や詰め込み教育が大好きなんですよね。

子どものころ塾の先生の指示通りに勉強を頑張って、「おりこうさん」と褒められてそのまま自分も塾の先生になってしまったのでしょう。そんな人たちが多いから思うように改革が進まないんです。

詰め込み教育を受けて、正しいと信じて育ってきたから、それを否定すると自分のアイデンティティを否定するとでも考えているのでしょうか。

子どもたちに、目先のテストで点数を取らせることしか考えてない。困った人たちです。

 

 

現場の先生方は、これから本当に大変だと思います。

自分たちが受けてきた教育・自分たちがこれまで実践してきた指導とは違う、新しい教育を創り出さなければいないんですから。

 

 

塾業界も一部では新しい教育に向けての取り組みがスタートしていますが、まだまだ詰め込み教育やスパルタ指導、過保護な面倒見主義の塾が多いのも事実です。

うちはずっと主体性を尊重した自立学習の塾でやってますので、正直「何を今さら」って感じですけど。

 

どうか政治家や一部の業界の都合で、子どもたちの将来が振り回されることのないようにお願いしたいものです。

 

 

 

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